挿入式超音波流量計ULSONA(ウルソナST)とは、分水栓(ボール弁)に、センサが接液するまで挿入され、流断面を阻害することなく設置されるように設計されています。流断面全体の平均流速・流量を高精度で計測できるトランジットタイム計測超音波流量計です。
設置前
- 輸送時の木枠梱包を解体、外観等、目視チェック。
- コントローラとセンサーのラベル型番をチェック
- センサー設置の20分~30分前に、コントローラをバッテリーに繋いでおく(可能な場合)。
- センサーシャフトに挿入位置をマーキング。
設置
- センサー検出端をアタッチメントに収納したまま所定設置場所(フランジ又はサドル)に移動。
設置位置にセンサーを運ぶ
- センサーを設置場所に移動したら、次亜液でセンサー挿入部を消毒。
※次亜液(希釈目安0.5ppm~0.8ppm)
センサー消毒
- センサー取付前に、「補修弁又はサドル分水栓」=以下、「元弁」という。「元弁」の全閉確認とパッキンがセットされているかを確認後にセンサーを取付。
※フランジの場合、M16ボルト=トルクレンチ60Nmで締める。(カチッと音が鳴るまで)
※サドル分水栓の場合、ネジを手で固くなるまで回し、最後に専用レンチでしっかり締め込む。
センサー取付
- センサー取付後、(設置作業中の)センサー飛出し防止用バンドを巻く(アタッチメント又はフランジのアイボルトとセンサー上部コネクションボックスハンドルに巻く)。
センサーにバンドを巻く
- 「元弁」を開き、漏水の有無の確認と、封水フランジ(又はコック操作)のボルト(4本)を緩めてエアー抜きを行い、エアー抜きが終われば、封水フランジボルト(4本)を締めて「元弁」を全閉する。
エアー抜き
- センサーアタッチメントに水を充填した状態で、エイジングを約30分行う。
エイジング
- エイジング中にセンサーをコントローラに接続し、センサー異常がないか確認。
AB緑(エコーチェック)
- コントローラに必要情報を入力し、エイジング終了後、静的チューニングを行う。
チューニング
- 「元弁」を全閉状態から全開にし、封水フランジボルト(4本)をシャフトを上下できる程度に緩め、センサーシャフトを徐々に挿入し、予めマーキングしたシャフト位置が封水グランドまで到達したら、水の流れ方向と配管(配管が目視できない場合はフランジボルト位置とハンドルが平行か)とコネクションボックスバンドルが平行になっているか確認し、封水フランジボルト(4本)を締める。
計測位置にセンサーセット
- 計測位置にセンサーが設置できたら、センサー固定金具(シャフト抜出し防止処置)を取り付けて、センサーの設置完了。
固定金具取付
※試運転の際、専用ケーブルを通線する電線管の口径を出来るだけ余裕のある物に選定頂くことを要指示。(通線管が90度曲がり等あれば、管口径がタイトの場合、通線できない恐れがあります)