挿入式超音波流量計 ULSONA LT
【目 次】
- 挿入式超音波流量計 ULSONA LTの主要特徴
- ULSONA流量計の設置例
- ULSONA LT流量計の計測条件
- 選べる設置スタイルの具体例(①~③パターン)
- ULSONA LTとULSONA(DT)の違い
- ULSONA LT流量計の仕様
- MN型 空気弁付短管/空気弁付補修弁内蔵短管(空気弁Φ25・Φ75)
- ULSONA LT流量計の設置イメージ
※ポータブル(可搬式)タイプのULSONA LT流量計 設置イメージ - MC 異径相フランジ Φ200~Φ75 7.5K~20K フランジ厚み:全口径35mm
- ULSONA LT の設置要領
- ULSONA LT カタログ・図面のダウンロード


ULSONA LTのご紹介<10ページ> PDFファイル

ULSONA(DT・LT)のご紹介<22ページ> PDFファイル
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ULSONA LTの計測業務等について

- 当社では、お客様のニーズに応じて、計測業務(計測期間:24時間~3週間程度)を承っております。製品の設置費用や計測費用に関して、WEB上では十分に説明しきれない情報もあるかと思いますので、まずはお気軽にご相談ください。お客様のご要望に応じて、可能な限りのご提案をさせていただきます。
ULSONA流量計の設置例
- ULSONA LT流量計を埋設設置する際には、一般的な水道用空気弁や地下式単口消火栓で使用される埋設ボックスに設置可能です。丸型では内径Φ600、角型では寸法350mm x 450mmのボックスに対応した実績があります。



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挿入式超音波流量計 ULSONA LTの主要特徴
- 設置の容易さ: 既存の配管に取り付け可能で、断水や工事不要。電動ウィンチで高圧下でも簡単設置。配管サイズΦ75~Φ350対応。
- 操作性: タッチパネルで簡単に調整・校正。自己診断機能で常時モニタリング可能。
- 高精度測定: 流速分解能0.003 m/sec、精度±0.8%(流速0.3 m/sec以上)。広範囲の測定範囲(0.003~±20.000 m/sec)。
- 多機能性: 流量と温度(±1℃)を測定。双方向測定機能、瞬時流量・流速、正・負積算流量のリアルタイム測定。
- 出力オプション: パルス出力、アナログ出力(4-20 mA)、SDカードによるデータ保存。MODBUS通信。
- 耐久性: オールステンレス製、IP68防水性能。高精度と安定性を維持。
- メンテナンスの容易さ: センサー部の交換が簡単で、メンテナンスコストを削減。
- クラウド監視: 遠隔監視システムと連携し、リアルタイムデータ確認可能。GPS機能で位置情報も把握。
ULSONA LTの製品構成(常設の場合)
■標準構成
- センサー ・流量計測用の検出装置 ・測定対象流体の特性を正確に検出
- コントローラ ・計測データの解析・表示 ・システム全体の制御管理
- 専用ケーブル ・センサーとコントローラ間の通信用

- 製品価格など、詳細につきましては、弊社ウェブサイトに掲載されているお問い合わせメールアドレスまたは電話番号まで、お気軽にお問 い合わせください。
ULSONA(ウルソナ) 流量計の国産へのこだわり
- ULSONA LT流量計は、ULSONA(DT)流量計と同様に、センサーがオールステンレス製で頑丈に設計されています。また、大阪府和泉市にて、国内での生産を行っているため、故障や雷などの突発的なトラブルが発生した場合でも、迅速に対応することが可能です。これにより、ユーザー様の負担を軽減し、バックアップの面でもメリットを提供します。国産であることは、品質の安定性だけでなく、保守点検や故障修理の際にも迅速かつ丁寧に対応できるという利点があります。お客様のニーズに応えるべく、ULSONA流量計は国産にこだわりをもって製造しています。
- ULSONA LT流量計を設置する際、既存の空気弁や消火栓を撤去して設置する場合、これらの設備は元々必要な目的で設置されているため、撤去すると配管状況に不具合が生じる懸念があります。そのような場合、千代田工業株式会社では、空気弁付き短管や消火栓付き短管を提供しています。また、新設の場合には、補修弁機能を内蔵したMN型空気弁付き短管や消火栓付き短管をご提案しています。詳細な価格や製品情報については、千代田工業株式会社(電話: 06-6358-3541)までご連絡いただくか、当ウェブサイトのお問い合わせメールアドレスよりご連絡ください。
ULSONA LT流量計の計測条件
ULSONA LT流量計の計測条件は、ULSONA(DT)流量計と同様です。
- 直管長の確保
上流側: 配管外径の10倍(10D)以上の直管長が必要です。
下流側: 配管外径の5倍(5D)以上の直管長が必要です。
- 特殊な配管状況
通常と異なる特殊な配管状況下、例えば上流側にポンプ、各種弁類(流量調整弁、減圧弁、バタフライ弁、仕切弁)、レデューサ、曲り配管などがある場合には、事前の現場調査が必要になることもあります。このような状況では、上流側や下流側に十分な直管長を確保することが重要であり、場合によっては通常より長い直管長が必要となることもあります。
- 計測精度への影響について 設置条件を満たさない場合、流量計の性能や精度が低下する可能性があります。そのため、適切な直管長を確保することが計測の正確性を維持するために重要です。
ULSONA LT カタログ・図面のダウンロード
ULSONA LT カタログ (PDF)
補修弁 図面(PDF)


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千代田工業株式会社 会社案内動画
ULSONA流量計はJICA・JETROを通じトルコ、シンガポールでご採用いただいています。

ULSONA流量計は、開発途上国の経済社会開発に貢献するJICA(国際協力機構)と、日本の貿易・投資の振興を担うJETRO(日本貿易振興機構)を通じ、トルコとシンガポールの浄水場など、重要なインフラで採用されています。
ULSONA LTの概要マインドマップ

選べる設置スタイルの具体例(①~③パターン)
- 埋設ボックスへのULSONA LT(ULSONA DTを含む)の設置深さは、浅埋用地下式単口消火栓や急速空気弁と同程度を目安としていただければ設置イメージがつかみやすいです。ご不明な点がございましたら、当サイト記載の電話番号またはメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。

- ① サドル付分水栓に設置するイメージ
埋設ボックス<丸形の場合Φ600用、角型の場合450mm x 350mmに設置可能>

- ② Φ75 補修弁に設置するイメージ
埋設ボックス<丸形の場合Φ600用、角型の場合450mm x 350mmに設置可能>

- ③ 口金町野65A(ボール式補修弁)に設置するイメージ
埋設ボックス<丸形の場合Φ600用、角型の場合450mm x 350mmに設置可能>

ULSONA LT流量計の特徴(詳細)
- 挿入式超音波流量計 ULSONA LTの特徴
*ULSONA LTは、既存のボール弁や補修弁、分水栓などに取り付けることができ、断水や工事を必要としない設置の容易さも特徴の1つです。専用電動ウィンチを使用することで、圧力が高い場合でも簡単に設置が可能です。配管サイズΦ75~Φ350まで対応しています。
*設置後の調整や校正はコントローラのタッチパネルを通じて、ユーザーはボタン一つで簡単に操作できます。配管設定などパラメータ設定も直感的に行えます。自己診断機能を搭載しており、測定状態を常時モニタリングします。手間をかけずに正確な測定が可能です。
*最新の超音波技術を採用しており、流速分解能は0.003 m/secと非常に高く、微小流量の測定にも対応します。精度は±0.8%で、流速が0.3 m/sec以上の場合に保証されています。電磁式のようなデッドゾーンはなく、低流速域でも正確に測定できます。測定範囲は0.003~±20.000 m/secで広範囲をカバーしています。
*流量だけでなく、流体の温度も測定可能です。温度測定の精度は±1℃で、常時温度監視が行えます。さらに、双方向(正・負)測定機能を搭載しており、順方向・逆方向の流れを区別して計測できます。瞬時流量、瞬時流速、正積算流量、負積算流量などもリアルタイムで測定可能な多機能性があります。
*豊富な出力オプションとして、流量のパルス出力やアナログ出力(4-20 mA)、データ保存機能(SDカード)など、多様な出力形式を提供しています。MODBUS通信に対応しており、監視システムとの接続も容易です。警報出力機能も備え、異常検知時に即座に通知することが可能です。データはCSVファイルとしてダウンロードすることもできます。
*センサーはオールステンレス製で、シンプルかつ頑丈な設計が施されています。IP68相当の防水性能を備え、過酷な環境下でも安定した運用が可能です。外部環境の影響を受けにくく、高い精度と安定性をを維持します。
*センサー部の交換が容易で、定期的なメンテナンスにかかる時間とコストを最小限に抑えることができます。消耗部品が少ないため、ランニングコストも抑制に寄与します。
*ULSONA LTとクラウド遠隔監視システムを併用することで、流量、水温、水圧、残留塩素濃度(水圧、残留塩素濃度はオプション)などのデータをリアルタイムに遠隔監視することができます。データはクラウドに保存され、スマートフォンやパソコンからいつでも確認できます。GPS機能も搭載しており、地図上で位置情報も把握できます。

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※ ULSONA LTとULSONA(DT)の違い
- ULSONA LTは、既存の配管に対して不断水で設置できる点や、既設の補修弁などから設置可能なことから、ULSONA DTと同じ取り扱い方法で設置いただけます。しかし、以下の点でULSONA DTとULSONA LTには違いがあります。
- 対応配管口径
ULSONA DT: Φ75~2000
ULSONA LT: Φ75~Φ350 - センサー材質
両モデルともセンサーの形状は同じですが、材質が異なります。ULSONA DTは、より腐食に強いSUS 316を使用しているのに対し、ULSONA LTはSUS 304を採用しています。 - コントローラの防水性能と形状寸法
ULSONA DT 防水性能: IP65相当、寸法:W270 x H170 x D60
ULSONA LT 防水性能: IP55相当、寸法:W160 x H151 x D60 - 計測精度
ULSONA DT: 0.5%
ULSONA LT: 0.8%
お客様のご使用目的に合った「ULSONA LT」または「ULSONA DT」をお選びください。
ULSONA LT流量計の仕様
- コントローラ仕様

電源仕様
供給電圧はDC24V(DC9-26V)で、電池稼働も可能です。消費電力は約6W以下です。
表示部
コントローラは4.3インチのカラー液晶タッチパネルを備えており、操作が簡単で直感的です。
表示内容
コントローラ画面では以下の内容が表示されます:
瞬間流量(㎥/sec, L/sec, L/min, L/hour, ㎥/min, ㎥/hour)
瞬間流速(m/sec)
正方向流量パルス
負方向流量パルス
出力仕様
アナログ出力:
CH1: 流量(DC 4-20mA、負荷抵抗≦500Ω)
CH2: 温度: DC 0-5V
デジタル出力:
CH1: CH1 正方向流量パルス・負方向流量パルス
CH2: 測定エラー
記録媒体
SDカード(最大2GB)を使用し、データをCSV形式で保存可能です。
カレンダークロック
基盤内にカレンダークロックが組み込まれており、時間管理が可能です。
通信ポート
RS485(MODBUS RTU)ポートを備えています。
操作方法
計測に必要なパラメータの設定は、指示部のLCD画面を通して対話式で簡単に行えます。配管設定、動作設定などが自動化されており、ユーザーはボタンひとつで操作が可能です。
温度測定機能
コントローラは水温測定機能も備えており、±1℃の精度で常時温度監視が可能です。
設置と調整
設置されたULSONA DTの調整・校正は全て自動化されており、ユーザーがボタンひとつで調整・校正が行えます。エコーグラフを使用して計測状況をリアルタイムで確認し、最適な設置位置を決定できます
- センサー仕様

材質
センサーはオールステンレス製で、SUS304を使用しています。
設置方法
センサーは配管に挿入して設置されます。設置方法には、サドル付き分水栓、フランジ(Φ75、Φ100)、口金町野(ボール式消火栓など)が含まれます。
測定原理
センサーはトランジットタイム方式を使用し、管路内の2点間(A、B)での超音波の伝搬時間の差(Δt)を測定します。この時間差と管内口径を使用して流量を計算します。
測定範囲と精度
流速範囲は0.000~±20.000 m/secで、流速分解能は0.003 m/secです。精度は±0.5% RD(流速0.5 m/sec以上)です。
温度測定機能
センサーは水温測定機能も備えており、±1℃の精度で常時温度監視が可能です。
防水性能
センサー部の防水性能はIP68です。
動作温度
センサーの動作温度範囲は0~55℃です。
- クラウド遠隔監視システム仕様

通信とデータ収集
クラウド遠隔監視システムは、携帯キャリア回線を利用してデータを送信します。どこからでも繋がるため、場所や配線の制約がなく、簡単に設置および運用が可能です。
リアルタイム監視
瞬時流量、瞬時流速、正積算流量、負積算流量、水温をリアルタイムで監視できるシステムです。スマートフォン、タブレット、パソコンからいつでもデータを確認できます。
データ保存とダウンロード
収集したデータはクラウドに保存され、期間を指定して過去のデータを確認することができます。データはCSVファイルとしてダウンロードも可能です。
GPS機能
発信機にGPSが内蔵されており、地図上で位置情報を確認できます。
通信周期
データ収集周期は最短で1分間隔で設定可能です。
デバイス対応
スマートフォン、タブレット、パソコンから遠隔監視が可能で、リアルタイムにデータを確認することができます。
発信機のアンテナ表示
発信機のアンテナ表示は3段階(3本、アンテナ2本)で、安定したデータ交信にはアンテナ2本表示する場所での設置を推奨します。
オプション機能
オプションで残塩濃度計測(東亜DKK製)も遠隔監視可能です。
このクラウド遠隔監視システムは、ULSONA流量計と組み合わせて使用することで、効率的なデータ管理とリアルタイムの遠隔監視を実現します。
遠隔監視の利点
配管管理や漏水防止対策に役立つように、夜間最小流量の継続監視などが可能です。センサーの取り外しや移設も容易で、メンテナンスや点検も簡単に行えます。
初期投資の削減
既設の配管に取り付けるだけで測定が可能なため、工事費や時間がかかりません。専用の通信回線やサーバーも不要です。
※ULSONA LT流量計の埋設設置に関する注意事項
クラウド通信の課題: 埋設ボックスが鉄製の蓋で覆われている場合、クラウド通信が円滑に行えない可能性があります。鉄製の蓋に約10mmの穴を2カ所程度開けることで改善される可能性がありますが、この方法では雨水などが侵入するリスクが高まり、通信障害の原因となる可能性があります。従いまして、埋設ボックスにセンサーを設置する際には、コントローラとクラウド受発信器を別途、地面より高い位置にある変換器用収納盤などの計装盤に収めることを推奨します。
MN型 空気弁付短管/空気弁付補修弁内蔵短管(空気弁Φ25・Φ75)
空気弁付挿入式ULSONA流量計
- 流量計測に最適な条件である直線配管区間に設置することで、配管内で発生・蓄積する空気を効果的に排出し、通水断面の減少や流れの乱れを防ぎます。
- 空気溜まりが「流量計の計測誤差」を引き起こす可能性について
流量計の設置について:
流量計(特に超音波流量計など)の設置に関する技術資料や解説では、「流体に気泡があると誤作動の原因となる」「管内は、空気溜まりがなく常に満水になるように配慮する」といった注意点が挙げられています。これは、空気の混入が計測精度に悪影響を与えることを示唆しています。
空気弁による安定した流れの確保:
空気弁を適切に設置し空気溜まりを排除することは、管路内の流れを安定させ、正常な状態(満水状態)を保つことに繋がります。これは、流量計が正確に作動するための前提条件を整えることになります。空気弁設置の規定は、間接的に計測精度を阻害する要因(空気溜まり)を取り除くことにも寄与します。

こうした直線配管においても、水中に溶け込んでいた空気が時間と共に分離・蓄積し、目に見えない空気だまりを形成するリスクがあります。
日本ダクタイル鉄管協会のマニュアルなどでも、顕著な高点がない長距離の配管においては、概ね500〜1000メートル間隔での空気弁設置が推奨されているのは、このためです。
細かな気泡や空気だまりは、知らず知らずのうちに通水断面を減少させ、円滑な流れを妨げる通水障害を引き起こします。これは、安定した送水を阻害するだけでなく、流量計による正確な計測にも悪影響を及ぼす可能性があります。
流量計の設置にとって好条件とされる直線配管であっても、空気溜まりによる計測誤差のリスクは存在します。
そこでご提案するのが、空気弁を一体化した【MN空気弁付ULSONA流量計】です。
本製品は、流量計測に最適な条件である直線配管区間に設置することで、配管内で発生・蓄積する空気を効果的に排出し、通水断面の減少や流れの乱れを防ぎます。
これにより、流量計にとっての計測環境が常に最適に保たれ、空気溜まりによる計測誤差を低減。
より正確で安定した流量計測を実現します。
見過ごされがちなリスクに確実に対策し、配水管理の精度向上に貢献する【MN空気弁付ULSONA流量計】を、ぜひご検討ください。
製品の詳細や導入に関するお問い合わせは、お気軽にご連絡ください。

1. 水管橋の最高点
水管橋の最高点には空気が滞留しやすいため、閉じ込められた空気を効率的に放出するために空気弁の設置が不可欠です。長野県のガイドラインでも、水管橋には空気弁、またはそれと同等以上の機能を持つ製品を使用することが指定されています。
2. 河川横断部(伏越し)
逆サイフォン構造となる河川横断部の下流側など、空気が蓄積しやすい箇所には空気弁を設置する必要があります。
3. 配管の末端
特に閉塞された末端や空気がたまりやすい場所には、空気弁の設置が必要となる場合があります。神奈川県では、適切な排水設備がない配管末端において、排水口付きの空気弁の検討を推奨しています。
4. 長距離にわたる配管
顕著な高点がない長距離の配管においては、空気弁を一定の間隔で設置することが推奨されています。日本ダクタイル鉄管協会のマニュアルや、いわき市、長野県のガイドラインでは、500〜1000メートルの間隔が推奨されています。また、神栖市のガイドラインでは約200メートルごと、国土交通省の資料では1〜3 km間隔で設けられる仕切弁の間に空気弁を設置することに言及されており、これらの情報を参考に適切な間隔で設置を検討する必要があります。
5. その他局所的な高所
配管経路の局所的な凸部や起伏の頂点など、空気が滞留しやすい箇所にも空気弁の設置が有効です。
これらの箇所に適切に空気弁を設置することで、水道配管網の安定稼働と長寿命化に寄与します。
空気弁付短管カタログ PDFファイル
※ご注意
以下のMN型短管又は、MN型補修弁付短管価格は、「ULSONA流量計」と「急速空気弁又は消火栓」の価格は含んでいません。

- MN型短管(補修弁付)は、空気弁または消火栓が別売りとなっています。ご必要に応じて、下記の空気弁価格または消火栓価格を加算してください。

ULSONA LT流量計の設置イメージ
・補修弁やサドル付分水栓などに取付け可能で、断水や工事が不要。

・電動ウィンチを使用し、高圧下でも容易に設置可能。

・配管サイズΦ75~Φ350に対応。
・タッチパネルによる直感的な設定操作。

・自動調整・校正機能を搭載し、簡単操作。

・自己診断機能による測定状態の常時モニタリング。
(エコーグラフ画面は、超音波エコーの受信が正常におこなわれているか確認するための機能です。簡易なオシロスコープ的な役割をはたします。)

・高分解能(0.003m/sec)の超音波技術採用。
・高精度 ±0.8%(0.3m/sec以上)な流量測定。
・広範囲 ±0.003m/sec~±20m/secの流量測定が可能。
・流体温度(誤差±1℃)の同時測定が可能。

・双方向(正・負)測定機能を標準仕様で搭載。
・豊富な出力オプション(パルス/アナログ/データ保存等)。
・MODBUS通信に対応し、監視システムとの連携が容易。

・クラウド遠隔監視システムとの連携で、リアルタイムデータ監視が可能。
・GPSによる位置情報の確認も可能。

・広範囲の流速監視で漏水検知など配管状態の把握が容易。

・頑丈なオールステンレス製センサー(防水性能:IP68相当)

ULSONA LTポータブル

このたびは弊社のULSONA LTポータブルタイプにご関心をお持ちいただき、誠にありがとうございます。設置に関するご案内を以下のようにご説明いたします。
ご購入前に考慮すべき点
1. センサー全長寸法の確定
- 配管径の確定: 計測対象の配管が1カ所のみ、または配管径が確定している場合は、センサー全長寸法の選定が比較的に簡単です。
- 多数の配管径を計測する場合: Φ75~Φ350までの様々な配管を計測する予定の場合、効率よくセンサー全長寸法を選定する必要があります。ご参考までに、異なる径の配管に設置した際のセンサー長の差を示した設置イメージ図をご参照ください。
2. バッテリー容量
- 設置環境: 埋設ボックス(空気弁ボックスや地下式消火栓ボックス)で計測を行う場合、商用電源が利用できないことが多いです。そのため、バッテリー、センサー、コントローラをボックス内に収納して使用します。
- バッテリー仕様: 標準仕様では24時間連続稼働で、最大約20日間の稼働が可能です。ただし、バッテリー容量が大きくなると防護ケースが大型化し、コストも上昇します。設置スペースに制約がある場合は、標準バッテリーまたは予備バッテリーでのご対応をお勧めします。
- センサーの寸法やバッテリー容量など、当サイトでは詳細に説明しきれない部分もございます。不明な点やご質問がありましたら、千代田工業株式会社までお気軽にご連絡ください。お電話は06-6358-3541まで、または当サイトのお問い合わせメールアドレスにて承っております。
ポータブルULSONA LT 設置イメージ図
<Φ300とΦ75のセンサーロッド長の差>

- Φ300従来異形管とΦ75x200H補修弁にULSONALTを設置した場合とΦ75異形管とΦ75x100H補修弁に設置した場合のセンサーロッド長の差は約345mmになります。露出した配管の場合、特に支障はないと考えられますが、埋設ボックスから計測を行う場合、ボックスの鉄蓋が閉じられない可能性があるため、注意が必要です。

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MC 異径相フランジ Φ200~Φ75 7.5K~20K フランジ厚み:全口径35mm
- ULSONA LTは、補修弁に設置する場合でも、異径接続が可能です。例えば、φ200の補修弁に対してφ75のフランジ接続が可能です。詳細な接続可能サイズは下図をご確認ください。また、詳細図面はPDFファイルでダウンロードいただけます。

本体:FCD製・内外面粉体塗装(Φ75側植込みボルトナットワッシャー4組付)
仕様:7.5K~20K
※Φ100~Φ200すべてのフランジ厚み:35mm
<75mm側にGFガスケット、M16ボルトナットワッシャーは付属しています。>
図 面
価 格
- Φ100xΦ75 7.5K ¥110,000- 10K ¥130,000-
- Φ150xΦ75 7.5K ¥120,000- 10K¥140,000-
- Φ200xΦ75 7.5K ¥130,000- 10K¥150,000-
- 納期:受注後約30日、 16K、20Kも御対応致します。御問合せ下さい。
ULSONA LT の設置要領
業務概要
- 本施⼯要領書は、ULSONA流量計をフランジ接続(Φ75)にて取り付ける際の標準的な⼿順を⽰し、施⼯の安全性と精度を確保します。流量計の正確な設置はシステム全体の性能に直結するため、以下の⼿順を遵守してください。
設置手順
- アタッチメントの確認:ULSONA流量計のアタッチメントに専⽤の特殊フランジがしっかりとねじ込まれていることを確認します。
- 補修弁(フランジ)へのアタッチメント(特殊フランジ付)取り付け:アタッチメントを補修弁のフランジに、ボルトナット(M16, 4本)で固定します。トルクレンチを使⽤し、60Nmで締め付けてください。
- センサーの消毒:次亜塩素酸ナトリウム溶液(150ppm濃度)で、センサー挿⼊部を消毒します。
- センサーの取り付け:センサーを消毒後、センサーに付属している位置決めバンドを、アタッチメントに取り付ける前に固定します。これにより、センサーを適切な位置に確実に設置できます。位置決めバンドをしっかり固定した後、アタッチメント上部の封水フランジのボルト(M6、4本)を緩め、センサーをアタッチメントのフランジまで挿入します。
- 補修弁の操作:補修弁が全閉されていることを確認し、パッキンが正しくセットされていることを確認します。
- センサーの挿⼊:補修弁をゆっくりと全開し、センサーを所定の位置(事前に固定した位置決めバンドがアタッチメント上部グランドに当たるまで)まで挿⼊します。アタッチメント内にエアーが残っている場合は抜いてください。
- エイジング:センサーを配管に挿⼊後、エイジングを約30分間⾏います。エイジング期間中は、流量計を動かしたり、振動を与えないように注意してください。
- センサーの固定:センサーを配管に設置後、⾶び出し防⽌⽤のバンドを巻き、確実に固定します。
- 最終確認:すべての接続部に漏れがないことを再確認します。
コントローラの設定を⾏い、流量計が正常に動作することを確認します。 - 注意事項:作業中は適切な保護具(⼿袋、ゴーグルなど)を着⽤してください。
作業環境の安全を確認し、必要に応じて周囲の⼈へ注意を促してください。
設置後は定期的にメンテナンスを⾏い、流量計の性能を維持してください。