挿入式超音波流量計
超音波により配管に挿入し計測することを可能にしたことで、外装式超音波流量計(クランプオン式超音波流量計)に比べ安定(外気温の変化のよる配管の伸縮に左右されない等)した計測を行えることが大きな利点の1つで、高感度(計測範囲0.003m/sec~20m/sec)、高精度(精度0.5% RD)な計測を可能にしました。従来の流量計が計測困難な低流速域を的確に計測するため、管網解析(配水ブロック管理)に寄与できると考えます。挿入式超音波流量計は不断水で設置もゼロ校正も行うことが可能です。
- ULSONA流量計 LT ・DTのご紹介
- ULSONA LT流量計
- ULSONA DT流量計
- ULSONAクラウド
- クランプオン式超音波流量計 Caloriena
- ULSONA流量計の設置例
- カタログダウンロード
- ULSONA流量計を活用した漏水検知
- 漏⽔検知のメカニズム 流量と⽔圧のダブルチェック
- 2つの選べる通信方式で低コストな漏水監視
- ULSONA流量計の漏水検知で期待される効果
- 空気弁付挿入式ULSONA流量計
- 空気弁設置推奨箇所



ULSONA LT 流量計


ULSONA DT 流量計


ULSONAクラウド


Caloriena流量計


ULSONA流量計の設置例


カタログダウンロード(流量計)
カタログダウンロード(補修弁)
カタログダウンロード(その他)

ULSONA流量計を活用した漏水検知
- ULSONA流量計は、その高精度な流量測定を活用し、水道管路などにおける漏水対策に有効
です。以下の特徴を通じて、漏水の早期発見、把握、そして対策に貢献します。

示す微細な兆候(漏水特有のサイン)を見逃しません。

ULSONA流量計は超低流速を高精度に測定する能力を持っています。これにより、漏水によって生じるごくわずかな流量の変化も捉えることが可能です。これは、初期段階の漏水や小規模な漏水であっても見逃さずに検知するために非常に重要です。
2. リアルタイム監視:
24時間365日のリアルタイムでのデータ監視が可能です。これにより、突発的な流量増加や継続的な微小流量を即座に把握できます。漏水は時間経過とともに被害が拡大するがあるため、リアルタイムでの監視は迅速な初動対応を可能にします。
3. データ分析による漏水箇所の特定支援:
蓄積された流量データを分析することで、通常と異なる流量パターンを示すエリアを特定し、漏水リスクの高い箇所を絞り込むことができます。複数の箇所にULSONA流量計を設置することで、エリアごとの使用水量と供給水量を比較し、差分から漏水の有無やおおよその漏水箇所を推測するなどが考えられます。
4. 不断水での設置:
挿入式であるULSONA流量計は、配管の断水を伴わずに設置可能です。これにより、漏水監視システムの導入や 漏水監視を行う範囲や地点を増やすことが比較的容易に行うことができ、水の供給を止めずに漏水対策を進めることが可能です。
5. コスト削減と環境保全:
漏水を早期に発見し対策を講じることで、無駄な水道料金の発生を抑制できます。また、貴重な水資源の有効な利用は環境保全にも繋がります。ULSONA流量計による漏水対策は、経済的なメリットと環境的なメリットの両面を持ち合わせます。
これらの特徴を組み合わせることで、ULSONA流量計は水道事業体や工場、大規模施設などにおける効果的な漏水対策ツールとして活用が期待されます。微小な漏水サインの検知からリアルタイム監視、データに基づいたリスク分析まで、漏水による損害を最小限に抑えるための包括的なアプローチを支援します。
主な特長
*高精度測定: 微細な流量変化を捉え、漏水を正確に検知
*リアルタイム監視: 24時間365日のデータ監視で、異常を即座に把握
*データ分析: 蓄積されたデータに基づき、漏水リスクの高いエリアを特定
*コスト削減: 漏水量の減少により、水道料金や復旧費用を削減
*環境保全: 貴重な水資源の浪費を防ぎ、持続可能な社会に貢献
超低流速検知能⼒
漏⽔による「ポタポタ」「ジワジワ」といった極めて遅い流速
(0.003m/sec)も検知可能。従来の流量計では捉えられなかった
微⼩漏⽔も⾒逃さず捉えます。

- 流量と⽔圧のダブルチェックで、漏⽔の発⽣をより正確に捉えます。


漏⽔検知のメカニズム 流量と⽔圧のダブルチェック
*夜間における漏水有無での水量変化の対比
※漏水がない場合


※漏水が発生した場合


夜間水量変化でわかる、ULSONA流量計の高い漏水検知能力
- 上記2つのグラフはで、「漏水がない場合」と「漏水が発生した場合」の深夜帯における水量変化を比較したものです。
*漏水がない場合: 水の使用量がほぼゼロに近く、水圧も高い安定した状態が保たれています。
*漏水が発生した場合: 水をほとんど使用していないにも関わらず、わずかに流量が増加し、
それに伴い水圧が低下していることが分かります。
この二つのグラフの流量と水圧における明確な違いは、ULSONA流量計の漏水検知能力の高さを証明するものです。
ULSONA流量計は、その「超高感度な低流速検知」という特性に加え、「水圧同時計測」機能と連携することで、単なるセンサーの誤作動や一時的な変動と、実際の微細な漏水を高い精度で判別します。
この組み合わせにより検知の信頼性が飛躍的に向上し、誤報を削減。
これにより、漏水の早期発見・早期対応を強力にサポートします。
ULSONA流量計は、2つの選べる通信方式で低コストな漏水監視を実現します
2種類の通信方式でリアルタイム監視
- クラウド(携帯回線)
どこからでも繋がるので場所や配線の制約がありません。通信回線、クラウドシステム、ダッシュボードをセットにしたソリューションサービスを提供します。


⽉額通信料が発⽣するため、多数の計測ポイントではランニング
コストに注意が必要です。

- 低コスト無線
LoRa無線システムで、⻑距離通信を実現しながら通信コストをゼロ抑制。
月額通信料が不要で、ランニングコストを⼤幅に削減します。

特定⼩電⼒無線帯域を利⽤するため、無線局免許不要で独⾃ネットワーク
を構築し、低消費電力と月額費用なしで、ランニングコスト低減に寄与します。

LPWA (Low Power Wide Area) 技術:
省電⼒で広範囲な通信を実現する無線技術の⼀つです。IoT機器向けに特化した⻑距離・低消費電⼒の通信規格です。
免許不要:特定⼩電⼒無線帯域を利⽤するため、無線局免許が不要で、独⾃のネットワークを構築できます。
ULSONA流量計の漏水検知で期待される効果






- 深刻化する漏水問題
水道管の漏水は、貴重な水資源の浪費だけでなく、地盤沈下や道路陥没など、深刻な二次被害を引き起こす可能性があります。また、漏水による水道料金の増加は、企業や自治体の財政を圧迫する要因となります。
ULSONA流量計による漏水対策
当社のULSONA流量計は、高精度な流量測定により、これまで発見が困難だった微細な漏水も検知することが可能です。また、リアルタイムでのデータ監視により、漏水の早期発見・早期対応をサポートいたします。

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MN型 空気弁付短管/空気弁付補修弁内蔵短管(空気弁Φ25・Φ75)
空気弁付挿入式ULSONA流量計
- 流量計測に最適な条件である直線配管区間に設置することで、配管内で発生・蓄積する空気を効果的に排出し、通水断面の減少や流れの乱れを防ぎます。
- 空気溜まりが「流量計の計測誤差」を引き起こす可能性について
流量計の設置について:
流量計(特に超音波流量計など)の設置に関する技術資料や解説では、「流体に気泡があると誤作動の原因となる」「管内は、空気溜まりがなく常に満水になるように配慮する」といった注意点が挙げられています。これは、空気の混入が計測精度に悪影響を与えることを示唆しています。
空気弁による安定した流れの確保:
空気弁を適切に設置し空気溜まりを排除することは、管路内の流れを安定させ、正常な状態(満水状態)を保つことに繋がります。これは、流量計が正確に作動するための前提条件を整えることになります。空気弁設置の規定は、間接的に計測精度を阻害する要因(空気溜まり)を取り除くことにも寄与します。


- MN型短管(補修弁付)は、空気弁または消火栓が別売りとなっています。ご必要に応じて、下記の空気弁価格または消火栓価格を加算してください。
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空気弁設置推奨箇所

1. 水管橋の最高点
水管橋の最高点には空気が滞留しやすいため、閉じ込められた空気を効率的に放出するために空気弁の設置が不可欠です。長野県のガイドラインでも、水管橋には空気弁、またはそれと同等以上の機能を持つ製品を使用することが指定されています。
2. 河川横断部(伏越し)
逆サイフォン構造となる河川横断部の下流側など、空気が蓄積しやすい箇所には空気弁を設置する必要があります。
3. 配管の末端
特に閉塞された末端や空気がたまりやすい場所には、空気弁の設置が必要となる場合があります。神奈川県では、適切な排水設備がない配管末端において、排水口付きの空気弁の検討を推奨しています。
4. 長距離にわたる配管
顕著な高点がない長距離の配管においては、空気弁を一定の間隔で設置することが推奨されています。日本ダクタイル鉄管協会のマニュアルや、いわき市、長野県のガイドラインでは、500〜1000メートルの間隔が推奨されています。また、神栖市のガイドラインでは約200メートルごと、国土交通省の資料では1〜3 km間隔で設けられる仕切弁の間に空気弁を設置することに言及されており、これらの情報を参考に適切な間隔で設置を検討する必要があります。
5. その他局所的な高所
配管経路の局所的な凸部や起伏の頂点など、空気が滞留しやすい箇所にも空気弁の設置が有効です。
これらの箇所に適切に空気弁を設置することで、水道配管網の安定稼働と長寿命化に寄与しま