【目 次】
- UTYコンパクト残留塩素濃度計
- UTY コンパクト残留塩素濃度計 (クラウド遠隔監視)
- ULSONA流量計とコンパクト残塩計、クラウド遠隔システムを合わせて使用可能!
- 我々はより「おいしい水」をいただくには、水道法に定められている数値(0.1mg/L)を担保できるレベルの「残留塩素濃度」を、配水管末で計測することにより可能ではないかと・・、考えました。
- コンパクト残塩計のクラウド遠隔システムはリアルタイムに遠隔監視が可能!
- 配水管に埋設されている「消火栓や空気弁」からも残塩計側が可能です。
- 配水管からの取水イメージ
- 配水管に埋設されている既設弁からの取水イメージ
- 配水管に新設する「消火栓や空気弁」からの取水イメージ
- 取水専用補修弁
安全でおいしい水を。確かな安全とおいしさを。
水道水の安全は、当たり前であってほしい。でも、その当たり前を守るためには、見えない場所での緻密な管理が必要です。
ULSONA UTYは、最新のIoT技術で管末まで24時間しっかり見守り、塩素の入れすぎ(カルキ臭)や不足をなくします。蛇口をひねれば、いつでも安全で、そして「おいしい水」が出る。確かな安心を、ULSONAは未来の世代まで繋ぎ続けます。
| ULSONAが守る「3つの約束」 | どんな風に役立っているの? |
| 1.いつでも安全 | 法定基準をしっかりクリアした、安心安全なお水が届きます。 |
| 2.毎日おいしい | 塩素を入れすぎないように見張ることで、いつも、おいしい水がいただけます。 |
| 3.くらしの安心 | 見えない水道管の健康を24時間チェックし、当たり前の日常を守り続けます。 |

既存インフラに適合する構成。ULSONA UTYの標準設置イメージ

水道管網の常時監視をスムーズに導入するための、ULSONA UTYの標準的な設置イメージです。
地下の配水管にはサドル付分水栓を使用することで、断水を伴わずに専用の取水ラインを構築可能です。採取された水は地上のポールにマウントされた計装盤へと導かれ、盤内に格納された残留塩素濃度計およびコントローラによって水質が解析されます。解析データはコントローラ内蔵のSDカード等に蓄積されると同時に、併設された発信器からクラウドシステムへ送信されます。この「ローカルとクラウドの2重ロガー対応」により通信障害時などのデータ欠損リスクを回避。既存のインフラ環境にも後付けしやすく、現場の運用に即した極めて実用的なシステム構成となっています。
| 構成のポイント | 現場でのメリット |
| 不断水施工 | サドル付分水栓により、断水なしでスムーズに設置可能。 |
| 2重ロガー対応 | SDカードとクラウドの同時記録で、データ欠損リスクを回避。 |
| 高い実用性 | 既存インフラへ容易に後付けでき、運用開始がスムーズ。 |
クラウド対応残留塩素濃度計ULSONA UTY

水道事業における維持管理業務の効率化は、避けて通れない課題です。ULSONAコンパクト残留塩素濃度計は、クラウド遠隔監視システムとの連動により、現場への移動時間を大幅に削減し、データに基づいた合理的な運用体制を構築します。
測定の要となるセンサー部には、浄水場等で国内トップクラスの実績を誇る「偏心回転微小電極ポーラログラフ法」を採用し、極めて信頼性の高い水質計測(測定範囲:0〜2.0mg/L)を実現。さらに水圧計を内蔵し、流量と水圧のダブルチェック機能を持たせることで、漏水等の管路異常にも迅速に対応できる万全の監視網を提供します。
| 搭載機能 | 期待される導入効果 |
| 1.クラウド連携・遠隔監視 | 現場への巡回・移動時間を削減し、データ駆動型の効率的な運用管理を実現します。 |
| 2.水圧計の内蔵 | 流量と水圧のダブルチェックにより、漏水などの問題へ迅速に対応可能になります。 |
| 3.東亜DKK製 センサー採用 | 浄水場などで最も実績のあるポーラログラフ法により、極めて高い信頼性を確保します。 |
水道用「クラウド対応 残留塩素濃度計ULSONA UTY」 の機能概要

残塩・水圧の常時監視から、流量・流速の把握まで。クラウド連携で実現する、確実で高効率な水道管網の統合管理
ULSONAコンパクト残留塩素濃度計(ULSONA UTY)は、遠隔監視システムとの連携により、現場巡視の労力を大幅に削減し、データに基づく効率的な水道管網管理を実現します。
中核となるセンサー部には、浄水場等で極めて高い実績と信頼を誇る「偏心回転微小電極ポーラログラフ式センサー(東亜DKK製)」を採用。0〜2.0mg/Lの範囲で正確な水質計測を継続します。
また、水圧計を標準内蔵しており、「残留塩素濃度」と「水圧」の常時監視が可能です。さらに、オプションの流量計センサーを追加することで、管路の漏水等の異常発生時にも迅速な初動対応が可能となり、地域の安全な水インフラを守る強固な監視体制を構築できます。
| 機器の基本仕様 | スペック詳細 |
| 1.計測範囲 | 0.05〜2.00mg/L |
| 2.総合精度 | ±1%FS |
| 3.外部出力 | 4-20mA、Modbus通信 |
| 4.対応電源 | AC / DC 双方に対応 |
クラウド対応ULSONA UTYの導入メリット
| 項目 | 仕様・機能 | 導入メリット・もたらす効果 |
| 設置の柔軟性 | 小型・軽量ユニット設計(H400×W200×D162mm) 既設管への後付け対応 | 大規模な新設工事が不要です。狭小な弁室や管末などスペースが限られた場所にも導入できます。 |
| 測定の信頼性 | 偏心回転微小電極ポーラログラフ法 (遊離・全残留塩素両対応) | 浄水場で長年の実績がある方式です。流速変動や水質変化に強く、長期的に安定した高精度な測定を実現します。 |
| 遠隔監視・運用 | LTE通信による自動送信・クラウド連携 PC/スマホ対応、CSVデータ保存 | Webブラウザからいつでも監視が可能です。データの自動保存により報告資料の作成も容易になり業務を効率化します。 |
| 迅速な危機管理 | 設定値逸脱時の自動メール通知 GPSによる位置情報管理 | 異常発生時の迅速な出動判断を支援します。複数の測定ポイントを地図上で管理し、広域管網の管理負担を軽減します。 |
| 保守管理の省力化 | 長寿命設計センサーヘッド 定期的な薬品補充・交換不要 | 日常点検や保守作業の手間を大幅に軽減します。運用コストを抑えつつ持続可能な水質管理が可能です。 |
クラウド対応ULSONA UTYの想定される活用シーン
| 想定される活用シーン | 解決する課題・全体メリット | 具体的な対応・もたらす効果 |
| クレーム・苦情発生地域の監視 | 住民満足度の向上 | 客観的データに基づく迅速な原因究明と対応を実現し、苦情や事故リスクを低減して信頼性を高めます。 |
| 配水系末端の残塩低下監視等 | 巡回回数の削減 塩素注入の最適化 | 遠隔からの常時監視により現場確認(巡回)の業務負荷を軽減。過剰な塩素注入を防ぎ、水質とコストの両立を実現します。 |
| 災害時・仮設給水ルートの確認 | BCP対策の強化 | 機器の可搬性を活かして非常時でも即座に監視体制を構築し、災害時の安全な水質監視体制を担保します。 |
| 配水網全体の水質記録 | 水道運営の信頼性向上 | 給水開始から末端までの水質データを蓄積(トレーサビリティ確保)し、事業の透明性を一層向上させます。 |
水源から各家庭まで。地域の水インフラを網羅するULSONA遠隔監視ネットワーク
残留塩素濃度計付流量計ULSONAの設置イメージです。

| 監視ポイント | 役割と取得データ |
| 1.浄水施設・配水池 | 水源および供給ベースとなる基幹水質の継続的な安全確認 |
| 2.中継管網・分岐点 | 広域エリアにおける流量・水圧の変動および水漏れリスクの早期検知 |
| 3.住宅地・管末(エッジ) | 各家庭へ届く直前の残留塩素濃度の担保と、滞留状況のモニタリング |
水道事業における最大の使命は、水源から各ご家庭の蛇口に至るまで、安全な水を安定して供給し続けることです。ULSONA UTYシリーズは、単なる計測機器にとどまらず、浄水施設から配水管網、そして管末の住宅地にいたるあらゆるポイントを連携させる「広域監視ノード」として機能します。
サドル分水栓や補修弁を活用した柔軟な取水システム(地下GLからのアプローチ)により、既存インフラの大規模な改修を伴わずに各拠点への設置が可能。複数の残塩計と変換器からクラウドへデータが常時送信されることで、街全体の水質・水 量・水圧を網羅的に可視化します。これにより、異常の早期発見や効率的な広域マネジメントを実現し、持続可能なインフラ運営を強力にサポートします。
老朽鋳鉄管の「残塩消費」に着目。多角的なデータ監視で漏水調査コストを大幅削減

布設から40年以上経過した老朽鋳鉄管では、管内面の剥離や錆こぶ等の影響により、残留塩素が著しく消費される傾向にあります。「残留塩素濃度計 ULSONA」は、この特性に着目しました。
従来予測が難しかった「異常な残塩消費」の現象を逆手にとり、水質(残留塩素濃度・水温)と水質以外の指標(水圧・流量)を同時に常時監視します。これらの多角的なデータから、水圧・流量の低下と残塩消費が重なる箇所を論理的に特定。広大な水道管網から漏水疑いエリアを効果的に絞り込むことで、自治体様の漏水調査コストの大幅な削減と、効率的なインフラ更新に貢献いたします。
浄水場クラスの高精度測定を末端管網へ。次世代のクラウド対応水質監視システム

日々の安全な水の供給に不可欠な残留塩素濃度の管理。ULSONAクラウド残塩計は、高さ400mm×横200mm×奥行162mmというコンパクトな筐体に、主要な浄水場で採用される据え置き型と同等の高精度な測定技術を凝縮しました。
これまで大規模施設でしか実現できなかった常時監視を、消火栓や空気弁など配水管の末端に近い場所で可能にし、より緻密な塩素濃度管理に貢献します。
測定の心臓部には、長年の実績を持ち流量変動にも強い「偏心回転微小電極ポーラログラフ法」を採用。長期間にわたり信頼性の高いデータを提供し続けます。人的リソースの効率化と関連コストの削減に寄与し、持続可能な水道事業の運営を強力に支援するソリューションです。
| ULSONAが誇る4つの強み | 現場にもたらす具体的なメリット |
| 1.管末設置 | コンパクト設計により、これまで設置が困難だった狭小な弁室や管末にも対応します。 |
| 2.ポーラログラフ法 | 長期間の無人稼働でも汚れに強く、極めて信頼性の高い水質測定を実現します。 |
| 3.クラウド接続 | 遠隔地から24時間リアルタイムで4項目のデータを一元監視できます。 |
| 4.省力化 | 現場巡回の手間を削減し、限られた人的リソースを有効活用できます。 |
浄水場クラスの精度を凝縮したコンパクト筐体
残留塩素濃度計ULSONA 寸法

確かな精度で地域の水インフラを守り抜く。高機能センサーが水質と水圧を常時監視し、流量・流速の拡張にも対応する強固な管理体制


ULSONA UTY(遠隔水質監視システム)がもたらす課題解決と運用効果

| 想定される活用シーン | 解決する課題・全体メリット | 具体的な対応・もたらす効果 |
| クレーム・苦情発生地域の監視 | 住民満足度の向上 | 客観的データに基づく迅速な原因究明と対応を実現し、苦情や事故リスクを低減して信頼性を高めます。 |
| 配水系末端の残塩低下監視 水源切替・系統変更時の把握 | 巡回回数の削減 塩素注入の最適化 | 遠隔からの常時監視により現場確認(巡回)の業務負荷を軽減。過剰な塩素注入を防ぎ、水質とコストの両立を実現します。 |
| 災害時・仮設給水ルートの確認 | BCP対策の強化 | 機器の可搬性を活かして非常時でも即座に監視体制を構築し、災害時の安全な水質監視体制を担保します。 |
| 配水網全体の水質記録 | 水道運営の信頼性向上 | 給水開始から末端までの水質データを蓄積(トレーサビリティ確保)し、事業の透明性を一層向上させます。 |
水道用クラウド対応残留塩素濃度計ULSONA UTY 製品仕様(抜粋)

| 項目 | 内容 |
| 測定対象 | 水道水 |
| 測定レンジ | 0.00〜2.00 mg/L(フルスケール調整可) |
| 総合精度 | ±1%FS |
| 設置形式 | 直結型または分離型(現場環境に応じて選択可) |
| 電源 | DC12V±1V/バッテリー駆動対応可能 |
| 出力 | アナログ4-20mA、RS485、LTE通信モジュール(クラウド対応) |
| 保護性能 | 防水・防塵(IP65相当)・屋外設置対応 |
クラウド対応/非対応モデルの選択が可能
ULSONA UTYモデルは、クラウド対応型に加えて、クラウド通信機能を外したスタンドアロン型(非クラウドモデル)もご用意しています。
| モデル | 特長 | 通信費 |
| クラウド対応型 | LTE通信で自動送信・遠隔監視/アラート通知対応 | 月額 約4,000円(2026年3月現在) |
| 非クラウド型 | 通信費不要/ローカル出力(CSV)対応(4-20mA・RS485) | 通信費なし |
【重要】ULSONAクラウド流量計 通信環境に関する設置上のご留意事項
ULSONAクラウド流量計(残留塩素濃度計付)は、安定したデータ通信網として携帯電話回線(LTE-M:ソフトバンク・KDDI)を利用しております。そのため、山間部など電波の到達が困難なロケーションにおいては、遠隔監視システムが正常に稼働しない可能性がございます。
確実な運用を行っていただくため、設置予定地におけるスマートフォンの電波状況を一つの目安としてご確認いただき、通信環境に懸念がある場合は、事前の現地調査等を含め弊社までご相談ください。
水道用残留塩素濃度計ULSONA UTY カタログ

ULSONAクラウド残塩計【残留塩素濃度計】

断水不要の簡単設置。GPSとクラウドで実現する次世代の広域管末管理
ULSONAクラウド残塩計:リアルタイム遠隔監視と迅速導入を実現するクラウド連携ソリューション
ULSONAクラウド残塩計は、残留塩素濃度と水圧、そしてオプションによる流量、水温のリアルタイム遠隔監視に特化したクラウド連携ソリューションです。
最大の特徴は、既設配管にサドル付分水栓等を設置するだけで「不断水」での計測が可能な点にあります。断水作業に伴う住民への周知や調整が不要なため、管末などへの重要拠点へ迅速に導入いただけます。
通信には信頼性の高い携帯キャリア回線(SoftBank、KDDI)を採用。GPS機能を標準搭載しており、広範囲に分散する複数の計測地点も地図上で正確に一元管理できます。収集されたデータはクラウドに保存され、PCやスマートフォンから24時間いつでも、確かなエビデンスに基づいた品質管理を実現します。
既設設備を活かした包括監視。地域の水質を24時間365日、確実に見守るクラウドソリューション。
| システム構成と主要機能 | 導入によるメリット |
| 不断水計測テクノロジー | 配管内の水を止めることなく設置・計測。断水工事のコストと手間を大幅に削減します。 |
| マルチキャリア対応クラウド | SoftBank/KDDI回線を利用。電波状況に応じた最適な通信環境を確保します。 |
| GPS位置情報管理 | 設置場所を地図上に自動プロット。点検やメンテナンス時の現場特定を容易にします。 |
| モバイル遠隔監視 | 専用アプリやブラウザから、いつでもどこでもリアルタイムで状況把握が可能。 |

メンテナンス

安定稼働を支えるシンプルなメンテナンスと、明確な維持管理計画
ULSONAクラウド残塩計の継続的かつ安定した稼働には、定期的な消耗品の交換が不可欠です。本製品の主要なランニングコストは、水質を検知する「電極」と、電極表面を物理的に洗浄する「ビーズ」の交換費用に集約されます。
維持管理に必要な消耗品が明確なため、次年度の予算計画が立てやすく、長期的なインフラ管理においてもコストの透明性を確保できます。
| 消耗品名 | 交換時期の目安 | 役割と備考 |
| 洗浄用ビーズ | 約3ヶ月〜6ヶ月 | 回転電極式ポーラログラフ法において、測定中に電極表面の汚れを物理的に落とし、測定精度を保ちます。 |
| 測定用電極 | 約12ヶ月に1回 | 残留塩素濃度を正確に検知するための心臓部です。経年による感度低下を防ぐため、年1回の定期更新を推奨します。 |
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御見積のご依頼、その他当WEBサイト上でご不明な点や、些細な疑問などございましたら、ご遠慮なく上記の電話番号またはメールアドレスまでお問合せください。当WEBサイトだけではお伝えきれない詳細についても、お気軽にお問い合わせください。
電話でのお問い合わせ: 平日 月曜AM9時~金曜17時まで
メールでのお問い合わせ: 365日いつでも受付
皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
【御見積について】
午前中にいただいた御見積のご依頼につきましては、原則として当日中に回答させていただきます。
午後以降のご依頼につきましては、翌営業日中に回答いたします。
ただし、繁忙期等につきましては、できる限り迅速な回答を心がけておりますが、通常よりお時間をいただく場合がございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
ULSONAクラウド残塩計は、お客様の用途に応じて、ご選択いただけます。
現場の運用体制や予算規模に応じて最適な選択が可能な「ULSONA残塩計」シリーズ。遠隔からのリアルタイム監視を可能にする標準の「クラウドモデル」、水質・水量の一体管理を実現する「流量計付モデル」、そして通信インフラが不要で初期・運用コストを抑えられる「クラウド連携なしモデル」の3種をご用意し、持続可能で確実な水道施設運営を支援します。
| 製品タイプ | クラウド連携 | 測定項目 | データ記録・出力 | 主な特徴・メリット |
| ULSONAクラウド残塩計 | あり | 残留塩素濃度 水圧 | クラウドサーバー保存(CSVファイル出力 | 遠隔からリアルタイムで監視できる基本モデル。 |
| ULSONAクラウド流量計付残塩計 | あり | 残留塩素濃度 水圧 流量 水温 | クラウドサーバー保存(CSVファイル出力 | 水質と水量の一体管理を実現。500mm以上の空間で設置可能。 |
| ULSONA残塩計(クラウド機能なし) | なし | 残留塩素濃度 水圧 流量 水温 | 変換器内蔵SDカード (CSVファイル出力) | 通信不要な環境に適し、導入コストを抑えられるモデル。 |
各タイプのご紹介:
ULSONAクラウド残塩計

ULSONAクラウド流量計付残塩計

ULSONA残塩計(クラウド機能なし)

ULSONA残塩計<残留塩素濃度計> :仕様
■ ハードウェア製品仕様
項目 仕様
測定方式 アナログ測定方式・ポーラログラフィック分析式
測定レンジ 0~2mg/L
繰り返し性 ±2.0%FS
直線性 ±5%FS
安定性 (ゼロドリフト) ±1%FS/月以内
安定性 (スパンドリフト) -7~±2%FS/月以内
動作温度 / 範囲 0℃~40℃ / -5℃~+50℃
動作湿度範囲 85%RH以下
電源仕様 DC24V±10%
入力信号仕様 4~20mA(インピーダンス: 約250Ω以上 ※)
重量 約4.0kg
クラウドによる高精度な水道用残留塩素管理と業務合理化の実現。
| 項目 | 内容 | 備考 |
| 製品名 | ULSONA UTYクラウド残塩計 | IoT活用型計測ソリューション |
| 測定項目 | 残留塩素濃度、水圧、水温 | 3項目を同時にモニタリング可能 |
| 通信方式 | インターネット経由(クラウド送信) | 遠隔地からのデータ確認が可能 |
| 対応デバイス | PC、スマートフォン、タブレット | ブラウザ等で閲覧可能 |
| データ管理 | クラウドサーバー保存、CSV出力 | 過去データの分析・帳票作成に活用 |
| 項目 | 仕様 | 技術的解説 |
| 信号形式 | 4~20mA | 産業用の標準信号。ノイズに強く長距離伝送に最適。 |
| インピーダンス | 約250Ω以上 | 内部抵抗。電流信号を電圧に変換するための負荷。 |
| 変換原理 | オームの法則 (V = I x R) | 4mA→1V / 20mA→5V として処理。 |
ULSONA残塩計は、流量計との連携やクラウド監視機能の追加が可能です。これにより、より包括的で便利な水質管理を実現します。

行政の喫緊の課題である人口減少・ダウンサイジングを主軸に、ULSONAが持続可能なインフラを支える鍵であることを説きます。
少子化時代の「浄水場ダウンサイズ化」と効率的漏水調査。衛星AIと超高精度ULSONAが導く配水ブロック管理
【課題】
少子化等による税収減・水需要減少と、避けられない浄水場ダウンサイジングの必要性。
【解決】
超高精度ULSONA流量計による、漏水が発生した場合の「流量増加・水圧低下」のリアルタイム検知と予知保全。無駄な配水をカットし、運用コストを最適化。
【具体策】
残留塩素濃度計付ULSONAによる水質監視を含む、クラウド包括監視体制の構築。遠隔管理により、職員不足問題に対応。
【持続可能性】
正確な配水ブロック管理データにより、適切なダウンサイズ化計画を支援。
| 調査手法 | 広域エリアの把握 | ピンポイント特定 | 調査の効率・タイパ | 水質(残留塩素)管理 |
| 従来の音聴調査のみ | 不可能(全域を歩く必要あり) | 作業員の熟練度に依存、限界あり | 悪い(人海戦術) | 別途、現地での手作業 |
| 衛星AI調査のみ | 可能(AIでエリアをスクリーニング) | 限界あり(疑いエリア内を結局音聴で探すため時間がかかる) | 改善されるが、特定作業で停滞 | 非対応 |
| 衛星AI + 超高精度ULSONA流量計 | 可能(AIでエリアをスクリーニング) | 可能(超高精度の流量データで漏水管路を確実・迅速に特定) | 最大化(無駄な現場調査を徹底排除) | 残留塩素濃度計付で同時にクラウド自動管理 |
現場の巡回業務を劇的削減。4つの水質・水理データを一元管理する「ULSONA UTY」

水道事業における深刻な人手不足に対応するため、ULSONA UTYは水質管理のDXを推進します。これまで個別に計測・確認していた「残留塩素濃度」「水圧」「流量」「水温」の4つの重要データを1つのデバイスで統合計測。
取得したデータはクラウド経由でパソコンやタブレットへ常時同期され、時系列のグラフとして一目で把握できるため、現場への巡回回数を大幅に削減できます。確実な監視体制を維持しながら、職員の皆様の業務負担を軽減する、次世代の維持管理ソリューションです。
| 解決できる課題 | ULSONA UTYの導入効果 |
| 1.人手不足・巡回の負担 | クラウド常時監視により、現場へ出向く時間と労力を大幅にカットします。 |
| 2.データ管理の煩雑さ | 4つの指標(残塩・水圧・流量・水温)をひとつの画面で直感的に把握できます。 |
| 3.異常への対応遅れ | リアルタイムな状況把握により、水質変化や漏水リスクへ迅速に対応可能です。 |
この測定グラフは、既存の空気弁を一時的に撤去した場所にULSONAクラウド流量計付残留塩素計を設置し、1か所で同時に計測したデータを示しています。データは視認性を高めるため、以下の3つのグラフに分けて表示されています。
グラフ①:残留塩素濃度と水圧
グラフ②:瞬時流量と流速
グラフ③:積算流量と水温
- Φ400 鋳鉄管GX 送水管
グラフ①

上記グラフについて、残留塩素濃度は、0.3mg/Lを下回ると追塩(次亜塩素酸ナトリウムの注入)が行われる運用設定となっており、グラフからもそのタイミングで濃度が上昇している様子が確認できます。
一部で1.0mg/Lを超えるピークが見られますが、これは注入ポンプによる一時的な過注入が原因と考えられます。
この計測結果をもとに、注入制御の最適化に向けた濃度調整が可能であると考えられます。
※なお、残留塩素濃度が一時的に1.0mg/L前後となることについては、必ずしも“高すぎる”と判断するのは適切ではありません。配水管の長さや地域特性に応じて、1.0mg/L程度の濃度が必要とされる場合もあります。また、季節や気温変化に対応するための管理調整も重要であり、残留塩素濃度の維持は非常に繊細かつ重要な業務です。
なお、グラフ後半に見られる水圧の急激な低下は、計測機器を取り外す際に生じた圧力変化によるものであり、異常を示すものではありません。
残留塩素の基準値(0.1 mg/L 以上)を下回った場合のリスク
・水質基準の不適合
・微生物の再増殖リスク
・消費者の健康被害リスク
ULSONAクラウド流量計付残塩計による継続的なモニタリングは、水道管内における残留塩素濃度の変動傾向を把握し、以下のような水道事業者様にとってのメリットを提供します。
*リスクマネジメントの強化: 残留塩素濃度の低下リスクを早期に特定し、迅速な対応を可能にします。
*効率的な予算確保の根拠: データに基づいた明確な根拠を提示することで、対策費用や設備投資に関する予算獲得を支援します。
*安定した安全な水供給への貢献: 適切な塩素管理を支援し、安全で安心な水供給体制の維持・向上に貢献します。
この測定結果は、将来的な水質管理の最適化と、安定した安全な水道水の供給体制維持に向けた重要な判断材料となると考えられます。
- グラフ②

- グラフ③

水道水の管理は、安心安全な水の供給に不可欠です。ULSONA流量計は、残留塩素濃度、水温、流量、水圧という重要な4つの指標を同時に計測できる画期的なソリューションを提供します。
確実なデータ取得を支えるシステム設計。ULSONA UTYの全体構成
ULSONA UTYは、現場の既存配管を最大限に活用し、無駄のないスマートな計測環境を構築します。
配管に直接挿入する流量センサーと、計測機器を格納した専用ボックス(残留塩素濃度計・フローセル・水圧センサー・減圧弁)を連動させることで、水質と水理の重要データを同時に取得。集約されたデータは、コントローラーから無線通信ユニットを経由してクラウドへ安全に送信されます。現場の設置スペースを抑えつつ、浄水場レベルの高度な計測体制を管末でも実現する、極めて信頼性の高いシステム構成です。

| システムを構成する主要ユニット | 維持管理における役割 |
| 1.クラウド対応コントローラー | 現場での数値確認と、遠隔監視システムへのデータ送信を担う頭脳です。 |
| 2.配管挿入式センサー部 | 断水することなく設置でき、リアルタイムに正確な流量を計測します。 |
| 3.統合計測ボックス | 残留塩素濃度計や水圧センサーを安全に格納し、安定した水質検査環境を保ちます。 |
配水プロセスにおける残留塩素の減衰と、管末監視の重要性
水道水の安全基準を満たすため、浄水場で注入された塩素は、各家庭の蛇口(管末)に届くまで法定基準値を保つ必要があります。しかし、配水管網を経由する過程で塩素濃度は時間とともに徐々に低下します。
そのため、広域な管網では途中の配水池での追加注入(ブースター)を行い、水質をコントロールしています。ULSONAを活用した管末での常時監視は、この「少し濃い」から「ちょうど良い」へと変化するプロセスを正確に可視化し、法定基準のクリアと過剰注入の抑制(カルキ臭の低減)を両立する、合理的な水質管理体制の構築に貢献します。

| 管理ポイント | 塩素濃度の状態 | 求められる対応と課題 |
| 1.浄水場付近 | 少し濃い(高濃度) | 管末までの距離と減衰を見越した適正量の初期注入。 |
| 2.配水池・中間地点 | 低下傾向〜追加注入 | 状況に応じた塩素の追加注入と、中間地点での濃度把握。 |
| 3.管末(需要家) | ちょうど良い(適正濃度) | 法定基準(0.1mg/L以上)の維持確認と、現場でのリアルタイム監視。 |
コンパクト残塩計のクラウド遠隔システムはリアルタイムに遠隔監視が可能!

ません。
・収集したデータは、リアルタイムに確認することができるだけでなく、クラウドに保存されています
ので、期間を指定して過去のデータを確認することやCSVファイルとしてダウンロード可能す。
・GPSを内蔵しており、地図上で位置確認が可能。
配水管に埋設されている「消火栓や空気弁」からも残塩計側が可能です。

配水管からの取水イメージ

部に取水専用補修弁を設置することにより取水が可能です。
・取水専用補修弁は、弁の開閉にかかわらず、常に取水が可能です。
・取水専用補修弁を使用するデメリットは高さに注意が必要です。口径Φ75の場合150ミリ高くなりま
す。
配水管に埋設されている既設弁からの取水イメージ

配水管に新設する「消火栓や空気弁」からの取水イメージ

取水専用補修弁

・取水用配管はオプションです。
残留塩素濃度計ULSONAの用途別 製品比較表



Q1: 「残留塩素濃度計ULSONA」とはどのような製品ですか?
A1: 残留塩素濃度計ULSONAは、配水管末端や中継ポイントに設置可能な小型・高精度の残留塩素濃度測定器です。 従来の大型据え置き型では設置が困難だった場所でも、浄水場レベルの高精度測定を実現します。「偏心回転微小電極ポーラログラフ法」を採用し、流速変動や水質変化に強い特性を持ち、遊離残留塩素・全残留塩素の両方に対応しています。クラウド連携により、リアルタイムでの遠隔監視も可能です。
特長
Q2: 主な特長は何ですか?
A2: 残留塩素濃度計ULSONAの主な特長は以下の通りです。
コンパクト設計
寸法:W200×H400×D162mm、重量約4.0kg
マンホール内やスペースが限られた場所でも設置可能
新設工事不要、既設管への後付けにも対応
高精度・高信頼性の測定技術
浄水場で実績ある「偏心回転微小電極ポーラログラフ法」を採用
測定範囲:0~2.0mg/L
繰り返し性:±2.0%FS、直線性:±5%FS
流速変動や水質変化に強い安定した測定
クラウド連携による遠隔監視
LTE通信(SoftBank、KDDI)によるリアルタイムデータ送信
PC・スマートフォン・タブレットからいつでも監視可能
GPS機能による位置情報管理で複数地点を一元管理
アラート機能による即時対応
設定値を下回った際の自動メール通知
異常発生時の迅速な対応をサポート
メンテナンス負荷の軽減
ビーズ交換:3~6カ月、電極交換:約12カ月
従来機器に比べて大幅な保守負荷軽減を実現
設置と運用
Q3: どのような場所に設置できますか?
A3: 以下のような幅広い場所に設置可能です。
配水管末端(消火栓や空気弁から取水)
マンホール内
配水池・浄水場
学校・病院などの公共施設内(給湯室、手洗い場)
既設配管への後付け設置
大掛かりな工事は不要で、サドル付分水栓や専用補修弁を使用した簡単な設置が可能です。
Q4: クラウド連携のメリットは何ですか?
A4:
リアルタイム監視:PCやスマートフォンから、いつでもどこでも状態確認が可能
データ一元管理:複数地点をまとめて管理、CSV出力で報告書作成も容易
迅速な異常検知:設定値を下回った場合に即通知、早期対応が可能
GPS連携:地図上で測定ポイントを管理、広域管網の効率的な監視
運用コスト削減:現地巡回回数の削減、人的リソースの効率化
Q5: メンテナンスはどの程度必要ですか?
A5: 主要な消耗品は以下の通りです。
ビーズ交換:約3~6カ月(電極洗浄用)
電極交換:約12カ月に1回 メンテナンス頻度は水質状況や測定頻度により変動しますが、従来機器と比べて大幅な保守負荷軽減を実現しています。
技術仕様
Q6: 測定範囲と精度はどの程度ですか?
A6:
測定範囲:0~2.0mg/L
繰り返し性:±2.0%FS
直線性:±5%FS
安定性:ゼロドリフト±1%FS/月以内、スパンドリフト-7~±2%FS/月以内
Q7: 電源仕様と動作環境は?
A7:
電源:DC24V±10%、消費電力約5W
動作温度:0℃~40℃
保管温度範囲:-5℃~+50℃
動作湿度:85%RH以下
保護等級:IP65相当
Q8: 出力・通信仕様は?
A8:
アナログ出力:4-20mA(インピーダンス:約250Ω)
デジタル出力:RS485(Modbus対応)
通信:LTE通信モジュール(SoftBank、KDDI)
データ形式:CSVファイル出力対応
製品バリエーション
Q9: クラウド非対応モデルはありますか?
A9: はい。「スタンドアロン型(非クラウドモデル)」をご用意しています。
モデル
特長
通信費
クラウド対応型
LTE通信で自動送信・遠隔監視/アラート通知対応
月額約4,000円(2025年8月現在)
非クラウド型
通信費不要/ローカル出力(4-20mA・RS485)対応
通信費なし
既存システム構成やご予算、セキュリティポリシーに応じて最適な仕様をご提案いたします。
Q10: 流量計付きモデルはありますか?
A10: はい。「残留塩素濃度計付流量計ULSONA」もご用意しています。
基本モデル:残留塩素濃度・水圧を測定
流量計付きモデル:上記に加えて流量・流速・積算流量・水温も同時測定 用途に応じて最適なモデルをお選びいただけます。
設置・電波条件
Q11: 設置場所の電波状況が悪い場合、クラウド機能は利用できますか?
A11: LTE通信(SoftBank、KDDI)の電波が届きにくい場所では、クラウド機能が不安定になる場合があります。
電波確認の目安:お手持ちの携帯電話の電波状況でご確認いただけます
対策:山間部や地下などでは外部アンテナの設置、またはスタンドアロン型の利用をお勧めします
事前調査:設置前の電波状況調査も承ります
Q12: 初期導入やランニングコストは高いですか?
A12: 初期導入コスト:
大型据え置き型に比べて設置工事が簡単で初期費用を抑制
既設配管への後付けにより土木工事費用を最小化
ランニングコスト:
試薬不要により、従来の比色法やDPD法と比較してランニングコスト削減
クラウド通信費:月額約4,000円
現地巡回コストの削減によりトータルでコストメリットを実現
活用効果
Q13: 導入による具体的な効果は何ですか?
A13:
巡回回数の削減:現地確認回数を削減し、職員の業務負荷を軽減
塩素注入の最適化:過剰注入を防ぎ、水質とコストの両立を実現
住民満足度の向上:苦情・事故リスクを低減し、信頼性の高い水道運営に貢献
BCP対策強化:災害時の水質監視体制構築にも対応
水質トレーサビリティの確保:配水網全体の水質管理を強化
お問い合わせ・サポート
Q14: 見積もりや技術相談はどこに依頼すればよいですか?
A14: 千代田工業株式会社まで、お気軽にお問い合わせください。
TEL:06-6358-3541 FAX:06-6358-3367
携帯:090-2923-0394
電話:平日 月曜AM9時~金曜17時まで
メール:365日いつでも受付
見積回答:午前中のご依頼は当日中、午後以降は翌営業日中に回答
詳細な技術仕様や設置条件についても、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。
日本の水道システムにおける残留塩素管理

法令遵守と老朽化対策のジレンマを解決。待ったなしのインフラ管理をデータで支える
水道法では、安全な飲料水を確保するため、給水栓(蛇口)での残留塩素濃度を0.1mg/L以上維持することが義務付けられています。しかし、全国の水道事業体は今、かつてない課題に直面しています。
高度経済成長期に敷設された水道管の多くが法定耐用年数(40年)を超え、その割合は全国平均で約20%に達しています。老朽管内では錆や付着物により塩素が多量に消費され、末端の濃度低下を引き起こします。本来であれば管路更新が急務ですが、1kmあたり数千万円〜億単位の莫大な費用がかかるため、人口減少による財政難の中、計画通りに進まないのが実情です。
「更新できない管路」の安全をいかに担保するか。ULSONA UTYは、残留塩素と水圧・流量の常時監視により、限られた予算内で最大の危機管理体制を構築する現実的なソリューションです。
| 老朽管が抱える3つのリスク | ULSONA UTY によるリスク管理 |
| ① 塩素消費量の増大 | 【水質監視】 管末での濃度低下をリアルタイム検知し、安全基準(0.1mg/L以上)を担保。 |
| ② 管内環境の悪化(サビ等) | 【劣化診断】 異常な塩素消費や水圧低下から、劣化が進行している区画を推測。 |
| ③ 漏水・二次汚染リスク | 【水量・水圧監視】 漏水による圧力低下を早期発見し、負圧による汚染水の逆流を防ぐ。 |

季節変動リスクと深刻化する人手不足。多重課題を解決する次世代監視網
水道水質の維持管理は、季節要因によってその難易度が大きく変動します。特に夏季は、水温上昇による急激な塩素消費(消失速度の加速)や微生物活動の活発化に加え、水需要のピーク変動に伴う配水圧力・滞留時間の変化が起きるため、適切な濃度維持が極めて困難になります。
さらに、全国の水道事業体は今、「広域配水網における末端管理」といった技術的課題と同時に、「専門技術者の不足・高齢化」「小規模事業体での技術継承の困難」という深刻な人的資源の制約に直面しています。
水質基準の厳格な遵守が求められる中、これらの複合的な課題を属人的な努力だけで乗り越えることは困難です。ULSONA UTYは、24時間体制の「自動統合監視」により、限られた人員で確実かつ持続可能なインフラ一元管理体制を実現します。
| 直面する運営課題 | 課題の具体例 | ULSONA UTY による解決策 |
| 季節・環境変動 | 夏場の水温上昇による急激な塩素消失、需要変動による水圧変化。 | 水温・水圧・残留塩素の「相関関係」を常時監視し、異常を早期検知。 |
| 人的資源の制約 | 専門技術者の不足、高齢化、夜間・休日対応体制の維持困難。 | クラウドによる遠隔監視と自動化で、現場巡回と属人的な判断を削減。 |
| 技術的・法的要求 | 広域の管末管理、法的基準(0.1mg/L)の遵守、災害時の供給継続。 | 管末の複数拠点を一元管理。データ記録(トレーサビリティ)で安全を証明。 |

インフラ老朽化への対策と、経年管における残留塩素消費のメカニズム
日本の水道事業は、安全な水供給という使命を果たしながら、インフラの老朽化と財政制約という構造的問題に向き合っています。各事業体は限られた予算内で、「自動塩素注入装置の導入」「水質監視システムの高度化」「管路洗浄・更新の優先順位付け」などの対策に迫られています。 特に深刻なのが、老朽管における残留塩素の著しい低下です。その主な原因は以下の2点に集約されます。 1つ目は**「管内面の腐食(サビ)との化学反応」です。鋳鉄管等から溶け出した鉄イオンが塩素と酸化還元反応($Fe^{2+} + HOCl + H_2O \rightarrow Fe(OH)_3 + Cl^- + H^+$)を起こし、消毒効果を消費します。さらに腐食による凹凸が表面積を広げ、反応を加速させます。 2つ目は「管内付着物(スケールやバイオフィルム)との反応」**です。蓄積したミネラルや有機物、そして繁殖した微生物の膜(バイオフィルム)を殺菌するために、多量の塩素が消費されます。 これら複数の要因により、末端での法定基準(0.1mg/L以上)の維持が困難になります。ULSONA UTYによる多項目統合監視は、この見えない管内リスクを可視化し、効率的な投資と広域連携による解決を力強くサポートします。
| 経年管における塩素消費の要因 | メカニズムと管路への影響 |
| ① 腐食(サビ)との化学反応 | 鉄イオンの酸化により塩素が消費される。内面の凹凸(粗度)増加により水との接触面積が拡大し、反応が促進。 |
| ② スケール(水垢)の蓄積 | カルシウムや有機物が固着し、それに含まれるアンモニア性窒素等が塩素と反応・消費する。 |
| ③ バイオフィルム(微生物) | 微生物の殺菌、および有機物の塊である膜そのものとの反応により、内部まで多量の塩素が奪われる。 |
残留塩素濃度計の基礎と実務 〜安全な水供給を支える計測技術〜
はじめに: 水道水質基準において厳格に定められている残留塩素濃度。その正確な測定と継続的な監視は、公衆衛生を担保する上で極めて重要な業務です。本稿では、上水道施設から各需要家の給水栓に至るまで、水質管理の最前線で稼働する「残留塩素濃度計」の測定原理、歴史的背景、そして最新の機器選定基準までを体系的に解説します。

残留塩素濃度計 総合解説辞典
第1章:残留塩素濃度計とは
残留塩素濃度計は、水中に含まれる殺菌用の塩素(遊離残留塩素・結合残留塩素)の濃度を正確に測定・監視する装置です。安全な水環境を維持するための「見張り役」として機能します。
| 分野 | 具体的な用途・役割 | 設置・使用場所の例 |
| 上水道 | 浄水処理工程における塩素注入制御、管末の給水栓での基準値確認 | 浄水場、配水池、ポンプ場、学校などの公共施設 |
| 下水道 | 放流水の環境負荷低減、適切な消毒完了の確認 | 下水処理施設、水再生センター |
| 産業・衛生 | 食品の洗浄水管理、製造ラインの衛生維持(HACCP対応) | 飲料工場、食品加工工場、製薬工場 |
| レジャー | 遊泳者の感染症予防、水質基準の維持 | 市民プール、スポーツクラブ、温浴施設 |
1.2 法的根拠と基準値(日本国内)
日本の各種法令において、残留塩素濃度の維持が厳格に定められています。
| 法令・基準 | 対象 | 基準値・規定 | 備考 |
| 水道法 | 給水栓(蛇口)の水 | 0.1mg/L以上(遊離残留塩素) | 上限はないが、味や臭いの観点から目標値として1.0mg/L以下が推奨される |
| 建築物衛生法 | 特定建築物の飲料水 | 0.1mg/L以上(遊離残留塩素) | 7日以内ごとに1回、定期的な測定と記録の保存が義務付けられている |
| 遊泳用プールの衛生基準 | プールの水 | 0.4mg/L以上 〜 1.0mg/L以下 | 毎時1回以上の測定が望ましいとされる |
第2章:歴史的変遷
手作業による目視確認から、IoTを活用した完全自動監視システムへと、約100年をかけて劇的な進化を遂げています。
| 時代 | 時期 | 代表的な技術・トピック | 測定の課題・特徴 |
| 黎明期 | 1900年代〜 | OT(オルトトリジン)法の開発 | 手動で試薬を滴下し、目視で色を判定。属人的で時間がかかり、発がん性の懸念もあった。 |
| 発展期 | 1950年代〜 | DPD法の開発、比色計の導入 | 安全な試薬へと移行。機器を使った半自動化が進み、再現性が大幅に向上し標準化される。 |
| 現代 | 1980年代〜 | デジタル化、連続監視システムの登場 | マイクロプロセッサ搭載。24時間自動で測定し、浄水場の薬注システムと連動開始。 |
| 最新期 | 2010年代〜 | IoT/クラウド連携、AIデータ分析 | スマホで遠隔監視可能に。異常の即時通知や、AIによる水質変動の予測・最適化制御が実現。 |
第3章:測定原理詳説
用途や要求される精度に応じて、様々な測定原理が存在します。
3.1 主要な測定方式の比較スペック表
| 測定原理 | DPD比色法(現在の主流) | アンペロメトリック法(電極法) | ポーラログラフィー法 |
| 測定の仕組み | 塩素とDPD試薬が反応して生じる「赤紫色」の濃さを光学的に読み取る。 | 塩素の酸化還元反応で生じる微弱な「電流変化」を電極で捉える。 | 特定の電位をかけ、流れる酸化還元電流から濃度を高精度に割り出す。 |
| 主な用途 | 現場での定点測定、日常点検 | 浄水場などでの24時間連続監視 | 研究室、超高精度の要求現場 |
| 精度目安 | ±0.02 〜 0.05 mg/L | ±0.05 mg/L | ppb(10億分の1)レベル |
| 応答時間 | 数十秒(反応を待つ時間) | 数秒〜数十秒(即時性高) | 測定条件に依存 |
| メリット | 試薬を使うため確実。色の変化で直感的に分かりやすい。 | 連続測定に最適。自動制御システムに組み込みやすい。 | 他の不純物の影響を受けにくく、極めて高精度。 |
| デメリット | 試薬の補充・ランニングコストがかかる。濁りや着色の影響を受ける。 | 定期的な電極の洗浄や交換、校正が必須。 | 装置が大型化・高額化しやすい。操作に専門知識が必要。 |
第4章:機器分類と特徴
現場のニーズに合わせて、大きく分けて携帯型と据置型の2種類が運用されています。
4.1 機器タイプ別・詳細スペック表
| 機器タイプ | デジタルポケット測定器(携帯型) | 試薬キット型(携帯簡易型) | 工業用連続監視装置(据置型) | IoTスマート測定器(最新型) |
| 外観・重量 | スマホサイズ、100~300g | アタッシュケース等に収納 | パネル・壁掛け型、大型 | コンパクトなセンサーユニット |
| 価格帯目安 | 3万 〜 10万円 | 5,000 〜 2万円 | 100万 〜 500万円 | サブスクリプション等も普及 |
| 電源 | 乾電池・充電池 | 不要(目視) | AC電源(100V/200V) | バッテリー・ソーラー・給電 |
| 主な利用者 | 施設管理者、プール監視員 | 緊急時の作業員、一般確認 | 浄水場の運転管理者 | 広域インフラ管理者 |
| 機能・特徴 | ボタン一つでデジタル数値表示。メモリー機能付きが多い。 | 試薬を入れて色見本と比べるアナログ方式。電源不要で確実。 | 24時間稼働。外部出力(4-20mAなど)でポンプを自動制御。 | クラウドにデータを直接送信。異常値が出れば即座にアラートを飛ばす。 |
第5章:技術的課題と最新技術による解決策
かつての測定器が抱えていた弱点は、最新のセンサー技術とソフトウェアによって次々と克服されています。
| 現場の課題(従来) | 原因・背景 | 最新技術による解決策(現在〜未来) |
| 測定値のブレ | 水温やpHの変化、水中の不純物(鉄・マンガン等)による干渉。 | 自動補正機能:温度センサーやpHセンサーを内蔵し、数値をリアルタイムで自動補正。 |
| メンテナンスの手間 | 電極の汚れ、試薬の定期的な補充、手作業での校正作業。 | セルフクリーニング機能:ワイパーや超音波による電極の自動洗浄。自動校正機能の搭載。 |
| データの記録漏れ | 手書きの記録表への転記ミス、測定忘れ。 | IoT化・自動保存:測定と同時にクラウドへデータを送信・蓄積。改ざん防止とペーパーレス化。 |
| 後手対応の発生 | 塩素濃度が低下してからアラートが鳴るため、対応が遅れる。 | AI予測制御:過去のデータや天候から水質変化を予測し、濃度が落ちる前に先回りして薬注を調整。 |
第6章:製品選定ガイド
機器を導入・更新する際は、以下の基準表を参考に最適なモデルを選定します。
6.1 用途・頻度別 おすすめ選定チャート
| 測定頻度 | 想定される現場 | 推奨する機器タイプ | 選定時に重視すべきスペック | 予算感 |
| 月数回〜週1回 | 小規模な貯水槽管理、簡易的な衛生確認 | 試薬キット型 または 簡易デジタル型 | 操作の簡単さ、初期導入コストの低さ、保管のしやすさ | 1万 〜 5万円 |
| 毎日〜1日数回 | プール、温浴施設、食品工場の日常点検 | 携帯型デジタル測定器 | 測定精度の安定性、防水・防塵性能、データメモリ機能 | 5万 〜 15万円 |
| 24時間(常時) | 浄水場、配水場、大規模製造ライン | 据置型・連続監視装置 | 機器の耐久性、通信規格への対応、メンテナンス周期の長さ | 100万 〜 300万円 |
第7章:保守・メンテナンススケジュール
測定器の精度を維持するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。
| 頻度 | 主な作業内容 | 目的・チェックポイント |
| 日常(都度) | 測定セルの洗浄、機器外観の確認、データの保存 | 汚れによる測定誤差の防止、バッテリーや試薬残量の確認。 |
| 週次・月次 | ゼロ点調整、スパン校正(標準液使用)、消耗品補充 | センサーのズレを補正し、規定の精度が出ているかを担保する。 |
| 年次 | 専門業者によるオーバーホール、重要部品の予防交換 | トラブルの未然防止。Oリングや電極などの劣化部品の定期交換。 |
第8章:関連法規・国際規格
残留塩素の測定は、国内外の厳格なルールに基づいて運用されています。
| 区分 | 規格・法律名 | 概要・対象 |
| 国内法規 | 水道法 | 水質基準を規定(0.1mg/L以上)。検査方法や管理責任者を明確化。 |
| 国内法規 | 建築物衛生法 | ビルなどの貯水槽の管理基準。定期的な検査と記録の保存(通常5年間)を義務付け。 |
| 国際規格 | ISO 7393 | 水質-遊離残留塩素及び全残留塩素の定量方法を定めた国際標準。 |
| 国際規格 | ISO/IEC 17025 | 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項。分析の信頼性を担保する。 |
各国の水道水における残留塩素濃度の基準値と、実際の運用値
水質に対する基準や運用は、各国の衛生観念や配水網の規模により大きく異なります。以下の表は、先進国4カ国およびWHO(世界保健機関)のガイドラインと、日本の基準値を比較したものです。日本では水道法により厳格な下限値(0.1mg/L以上)が定められており、安全な水供給には配水末端での確実な濃度管理が不可欠です。残留塩素濃度計「ULSONA」は、高精度な連続測定により、この厳密な水質管理体制を強力にサポートします。

おわりに
残留塩素濃度計は、私たちの日常生活にとって欠かせない「安全な水」を守る重要な役割を担っています。手作業による滴定からAIによる自動予測まで、技術の進歩によってより正確で使いやすい機器が開発され続けていますが、その根底にある「水の安全を守る」という使命は変わりません。
本辞典が、水道関係者の皆様の実務運用から、一般の方々の水インフラへの理解まで、幅広く役立つ情報源となれば幸いです。
【参考文献】
国際標準化機構 (ISO) 関連規格
日本水道協会「水道施設設計指針」
厚生労働省「水質検査方法」
各計測器メーカー技術仕様書

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